[[計量経済学のためのR環境]] #contents *Rとグラフ [#tf05f972] Rでグラフを描くことができますが、簡単なグラフはExcelのグラフウィザードやOpenofficeの「挿入」→「グラフ」で描いたほうが、いろいろ説明が出てきて楽でしょう。ここでは散布図を中心に説明します。 *データの用意 [#pd88e693] [[Rのデータ入力]]で作ったデータファイルを読み込む場合を例にとります。このページではいくつかの方法を紹介しましたが、「[[表計算ソフトを使う:http://hnami.sub.jp/p/index.php?R%A4%CE%A5%C7%A1%BC%A5%BF%C6%FE%CE%CF#l678eff4]]」方法を使ったとしましょう。ここで使った例題では、呼び出すときに dset <- read.csv("d/sample3.csv", header=TRUE) attach (dset) と書くと、 x1 x2 y 1.5 1.0 -3.2 2.3 3.9 2.0 3.8 8.6 2.2 4.2 15.25 6.3 5.6 28.6 5.8 6.3 32.68 12.5 という3つの変数が読み込まれるのでしたね。 *棒グラフ [#kfcc7907] barplot(x1) で、x1の棒グラフが出ます。 例えばx1,x2を並べて棒グラフを描くには、x1,x2をひとまとめにして、新しい名前をつけてやります。 x4 <- rbind(x1,x2) これでx4は、次のような2行6列のデータを指す名前になります。 [,1] [,2] [,3] [,4] [,5] [,6] x1 1.5 2.3 3.8 4.20 5.6 6.30 x2 1.0 3.9 8.6 15.25 28.6 32.68 棒グラフは、このように描かせます。 barplot(x4,beside=TRUE) beside=TRUEがないと、コンピュータはふたつの棒を重ねて描いてしまいます。barplot(x4)だとどうなるか、やってみてください。 *散布図 [#n55fdb50] plot(x1,x2) で、横軸にx1、縦軸にx2をとったグラフが出てきます。こうするとx1とx2が正の相関を持つ(一方が大きくなるともう一方も大きくなる)のか、負の相関を持つ(その逆)のか、一目瞭然ですね。このように右上がりなのは、正の相関を示すパターンです。 &ref(http://hnami.sub.jp/p/up/plot01.jpg); *Rに描かせたグラフをレポートなどに使う [#j57cd870] こうしたグラフはRのウィンドウ内に表示されますが、これをレポートや論文に張り込むにはどうしたらいいでしょうか。 グラフを右クリック(左ではありません)すると、下のように、小さなメニューが出ます。 &ref(http://hnami.sub.jp/p/up/plot02.jpg); 「メタファイルにコピー」か「ビットマップにコピー」を選ぶと、クリップボードにグラフがコピーされます。WordやOpenofficeを起動して、文書の上にマウスカーソルを置いてctrl-v(ペースト)すると、グラフがそこにコピーされます。 「メタファイルに保存」「ポストスクリプトに保存」はどちらもファイルへの保存です。メタファイルなら「.EMF」、ポストスクリプトファイルなら「.PS」という拡張子を後ろにつけて保存しておくと良いでしょう。残念ながらどちらも、Internet Explorerでは表示できないファイル形式ですし、ワープロソフトが同じパソコンで使えるならコピー&ペーストが便利です。Photoshopなどの画像処理ソフト(高価なものから無料配布ソフトまで各種あります)なら、EMFファイルやPSファイルを扱えます。 *参考 [#c4512285] [[R-Tips(31日目-40日目):http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r.html]]