五里霧中
出典: Hnami.net
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ネットワーク社会でのトラブルで、明らかに正当な言い分が通らないことはよくあります。一方が負けを自分で認めない限り、互いに相手に命令できない間柄では、言い合いは無限に続くからです。こうした場合根競べになって、どちらの消耗が早いか、が結果を左右することがしばしばあります。案外、自分が正しくないことに納得できない人が堂堂巡りに同じ主張を繰り返すことに対し、自分が正しいと理解している理知的な人が腹を立て、先に消耗して席を立ってしまうのです。
生き残ってゆけば、次があります。いくらカッコよくても、席を蹴ればそこで勝負はおしまい。そんなことが社会にはよくあります。生き残るためには、鈍感でいるほうが得。そんなこともあります。
「夢を追う」ためには、途中の苦しみに鈍感で、ひとつのことしか考えず、あとのことは感じさえしないほうが得です。しかしずっとあとになって、はっと我に返って人生を振り返ったとき、後悔が押し寄せてくるかもしれません。心の痛みは、人生をコントロールする信号でもあるわけですから。
痛みをコントロールしながら、ひとつの方向を保つなどと言う都合のいいことは、なかなか出来ませんし、出来ても続きません。行ける所まで行く、と自分に言い聞かせつつ、日々人を斬る今日この頃です。