入学前の準備と入学直後の勉強

 プレゼミで私がよくやる方策(大小の工夫)をまとめておきます。

 テキストの同じ箇所について、全員にそれぞれレジュメを書かせ、全員の分をコピーして全員に配る。

  • 特定のテキストを理解することから離れて、一般的な「レジュメの書き方」にどんな違ったアプローチがあるか、それによって集中的に考えることができる。

「何でもいいから(特定のトピックスに関連する)数字を持ってきてグラフを描き、そこからわかることを言う」という課題を出す。

  • 根拠を持って物を言う練習をする。根拠と結論の関係について意識する。自分の身の丈にあった、自分に理解できる数字を選ばせれば、全員が何か発言できる。
  • 自分で数字を探す経験をさせる。
  • 教師が適宜発言して、数字の持つ定義のあいまいさについて気づかせ、出典を明記すること、そして数字の定義を確認することの重要性に気づかせる。

 自己紹介をさせる。そのさい「大学に何のために入ってきたか」といった、共通の、誰でも何か答えられる質問をする。

  • 「何でもいいから発言する」ことはゼミ形式の勉強で非常に大切だが、テキストに沿った疑問をまとめることにこだわると、発言できずお手上げになるゼミ生が増える。
  • 同じ考え方に立つと、いろいろな話題に飛ぶ(いろいろなことを知っていないと議論に加われない)テキストを選ぶほど、教員の説明している時間が長くなって、学生が発言する時間が減る難点がある。

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Last-modified: 2008-12-11 (木) 22:19:29 (5616d)