大学で勉強するb

思いて学ばざれば

  • 決まっていること、広く知られていることを自分だけで考えてみても、相手にもしてもらえませんし、場合によっては危険です。あなたが法律を知らなくても、法律はあなたに適用されます。「教わる」ことは確かに必要です。
    • ただし大学で講義時間を使って「教わる」のと、自分で本を読むなどして勉強するのと、どちらが効率がいいかは別問題。大学の講義時間は「考える」ために使い、もっと自由に時間を設定して、自分の速度で本などから「教わる」ほうが効率がいいかもしれません。
  • 風邪を引いたとき、医師はあなたを診察して、処方箋を書きます。あなたが本当に風邪なのか、もっと特定の治療をすべき病気なのか、医師は考えたはずです。処方する薬のパターンは限られているとしても、どのパターンなのかを考えるところに、専門家らしい仕事があるわけです。
  • 「大卒らしい仕事」「修士らしい仕事」をしようと思ったら、考える力、判断する力は不可欠です。
  • 修士論文では、オリジナルな(世界最初の)発見をしてみせることが建前です。当然そのためには、ある程度「考える」ことが必要です。またそのことが、仕事でぶつかる「誰も見たことがない、先例のない」問題に取り組む力をつけると、私たちは考えています。
    • 修士論文をまとめるのは非常に苦しい作業です。2年間はほとんど「論文をまとめる」ことでいっぱいになって「教わる」余裕などはありません。受験されるなら、「教わる」ようなことは自分で入学前に自習しておいたほうがいいでしょうし、あなたのニーズが本当に「考える」ことにあるのかどうか、よく考えたほうがいいでしょう。
    • 専門職大学院は、実務教育を重視して修士論文を課さなくても修士号を出していいことになっています。専門職大学院の出す学位は「修士(専門職)」という表記で他の修士と区別されます。埼玉大学大学院経済科学研究科は、このタイプの大学院ではありません。

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Last-modified: 2008-12-11 (木) 22:19:32 (5616d)