大学で勉強するb
なりたいものを知っていますか †
- 2004年のプレゼミで実際に経験したことです。将来の志望を入学したばかりの1年生に尋ねると、ほとんどの人が曖昧な答えをしました。ひとりだけ、ある専門職になりたいんです、と言い切った人がいたのですが、「その職の仕事が具体的にどういうものか、あなたは知っていますか」と聞くと、曖昧な答えが返ってきました。
- 実際、進路資料に並んだ大学名からひとつを指差すことが大学選択のすべてだった、という人はけっこう多いと思うのです。職業選択でも同じような感覚が残っていてもおかしくありません。就職活動の時期になって、情報誌に載っているアドレスに片っ端から連絡を取るのは、まあむしろ普通ですよね。
- 人間は一生迷うものなので、就職時に答えが出ていなくてむしろ普通なのかもしれません。ただ、それは答えじゃないんだ、ということは知っておいたほうが良いと思うのです。その職や企業や業界についてなるべく早くから、なるべく多くの生の声や情報を聞いて、自分自身の生の言葉がつむげるようになること。そうなっても結局迷うボキャブラリーが増えるだけなのかもしれませんが、少なくとも自分の言葉でオリジナルに迷うことが出来ます。これはけっこう重要なことだと思います。
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