大学で勉強するc
ジェネラリストの専門家って? †
- 「マニュアルのどこを読んだらいいのかわからない」というのはよく聞く話。でも職を持っている人や、アルバイトで職場に入り込んでいる人は、思い浮かべてください。経験者でも、仕事をしながら分厚い本やデータベースを「ときどき」見ることは、あるはず。
- 「こういうときはこうする」という仕事のルール自体は決まっていたり、事実上限られていたりします。どのケースに当たるのか、限られた時間内に判断するのが専門家。出てくる薬は決まりきっていても、それが風邪かどうかを判断するのが医師の専門的判断です。
- その判断は、ひとりでするわけではありません。人の報告を聞き(読み)、自分の目で見聞きし、自分の知っていることと照らし合わせて行うわけです。「調べる力」とともに、「上手に会話する力」が必要です。
- すごく大雑把な説明ですが、すごく大雑把に「できるやつ」というのが、あなたの周りにいませんか。その人は必ずしも管理職ではありません。それどころか、ひとりで仕事をしていることすらあるでしょう。しかし仕事をするために、盛んにいろんな人と「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」をやり取りしているはず。そしてその人に後から説明されると、なんだそういうことだったのか、と状況説明に納得させられます。
- その人は「何がなんだかわからない状況」を整理して「すんなり納得できる状況判断」を引き出し、それに基づいて処方箋を出しているわけです。
- 経済学部を出た人がどんな仕事につくか、可能性は無数にあります。ただ仕事はお客の都合、市場の変化、技術の変化等等でいやでも変わっていくものですし、見たこともない状況が常に現れます。
- どんな仕事を担当してもいくらかは役に立つ、スチューデントスキルやスタディスキル
- それに乗っかったいくらかの社会科学的知識
- そうしたものが、経済学部の専門教育で身につけるべき内容だと思います。
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