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抜け穴はなぜ探されるか

  • 人はパンのみにて生くるにあらず、としても、パンなしで生きるわけでもありません。追い詰められたときや、心のつながりが失われたとき、人は倫理上信じられないこともします。
  • 借家人が家賃値上げを拒否しながら20年、30年と住み続ければ、貸主は機会損失を出すかもしれません。だとすれば、家族で長期間住み続けられる優良な家は貸さないで売るほうが持ち主の得です。借家人に有利な判例が日本の住宅事情を必要以上に持ち家志向にしてしまった反省から、定期借地権が導入されました。
  • 自分に当然受ける権利があるわけではないが、他の人が自発的に何かをして、そのおかげで得をしていることを法律の世界では反射的利益といいます。既得権の中には、その人が当然受ける理由のあるもの、昔はあったがもうなくなってしまったもの、そして反射的利益が入り混じっています。法律上の権利であっても、それを安上がりに強制・禁止する方法がないこともありますから、既得権をアタリマエだと思っていると、ある日突然そうでなくなって困るかもしれません。
  • 「欲得ずくだけで言えば、その人はどうするのが一番得なのか」をそれぞれの人について考えておくことは、実際そうするかどうかは別にして、大切なことです。

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Last-modified: 2008-12-11 (木) 22:19:30 (5616d)