短い定義

  • 最後の1単位を生産するために、余計にかかった費用を限界費用といいます。

少し長い説明

  • 費用(総費用)は、生産量に関わらず一定な固定費用と、生産量で変化する可変費用*1の合計です。別の言い方をすれば、生産量ゼロのときもかかるのが固定費用です。
    総費用可変費用
    固定費用
  • 生産を1単位増やすごとに総費用が増えるとき、増えた分は当然、可変費用の増加分です。ですから限界費用は、最後の1単位を生産するための可変費用増加分です。

もう少し厳密な説明

  • 生産量をx、総費用関数をC(x)とするとき、限界費用はC'(x)です。

関連 なぜ限界費用は重要か


*1 どんな工場にも、「建てる前」には「建てない選択」があったはずです。その時点での意思決定を考えれば、生産量ゼロを選ぶなら建てなければ良いので、工場建設費も可変費用です。長期的な意思決定を考えるほど固定費用の部分は小さくなり、最後にはすべてが可変費用になるはずです。

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Last-modified: 2008-12-11 (木) 22:19:30 (5616d)