大企業病
当たり前ですが †
- 利益計算の単位が大きすぎてどんぶり勘定になってしまうのが諸悪の根源なのですから、明朗会計にすることが基本です。逆に言えば、本体の不振を埋め合わせるために好調な子会社を合併し、大企業病を発病してしまうケースもあるようです。
- ところがここで常に問題になるのは、組織を縦に(製品別の事業部など)分割するか、横に(販売部門を分離するなど)分割するかです。
- 縦に分割した場合、(分割したそれぞれの単位間で自由な資源移動を出来なくしないと意味はないので)共通の基盤への投資が不足したり、事業部同士が有望な市場を巡って争ったりすることがあります。有名なのは、トヨタの(同一地域を担当する複数の)ディーラー間競争です。
- 横に分割すると、サプライチェーン全体で他社のサプライチェーンと競争することがごく普通になっている現在、チームであるべきものにわざわざナワバリと私利私欲を持ち込む格好になり、かえって協力が難しくなる危険があります。例えば製造・開発部門の独立性が高すぎると、販売店や修理部門の不満が見過ごされるかもしれません。
分割するってどういうことでしょう †
- 企業の中にたくさん事業部を作るケース、子会社として分社化するケース、協力はするけど資本関係も役員派遣もないケース。何が分割で何が分割じゃないんでしょうか。
- →どこからどこまでがひとつの企業なのか
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